日本デーツ協会 顧問 和田政裕教授
             城西大学薬学部 

 

東京農業大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学研究科農芸化学専攻博士課程修了。農学博士。

東京農業大学応用生物科学部助教授を経て、2001年より城西大学薬学部教授に就任、現在に至る。2020年厚生労働大臣表彰。

 

専門は食品機能学・栄養科学・健康科学。ビタミン、食物繊維、ポリフェノール化合物、グルコサミンなどの健康効果について研究を進めるとともに内閣府消費者委員会専門委員、内閣府食品安全委員会専門委員として保健機能食品の安全性・機能性評価に約20年近く関わる健康食品のスペシャリスト。近年めざましく発展を遂げている機能性表示食品に関しても造詣が深い。


デーツの研究に際して

 

デーツ協会の発足を記念して、一言述べさせていただきます。

城西大学薬学部教授の和田政裕です。薬学部で教鞭をとっていますが、専門は食品機能学で、食品、食品成分等の生体機能に及ぼす影響や薬物療法に及ぼす食品成分の影響などをプラスの面、マイナスの面の両方から研究しています。とくに今まで健康効果が未知である食材の安全性や機能性を遺伝子発現の網羅的解析で検証する研究をしてきました。

 

デーツの摂取効果に関する研究は、基礎的な成分分析や伝承的研究はあるものの、具体的な効果に関する研究は少ないのが現状です。現在、デーツの新規機能性を解明する研究に注力しています。デーツをはじめとする中近東の果実類の科学的な新たな研究が進むとともに伝承的な言い伝えの科学的検証が明らかにされ、中近東産果実類の有用性が証明されることを期待しております。